2020年08月: Endless UO :re

The Eight Virtues

2020年08月08日

その日、大和という破片世界に一人の首長が就任した。

彼は、決して市民からの信頼を勝ち得た訳でなく、まるで運命の悪戯かのようにその席を手に入れただけだった。

彼はとても不安だった。

その職に就くと誰もが与えらえるという部屋の、ひどく荘厳に見えた机に向かい、おずおずと座る。

そして、先程まで確かに何もなかった机の上に、一冊の古びた本が置かれているのに気が付いた。

そこにはこんなメッセージがしたためられていた。

彼の心の中に一筋の小さな光が差し込んだような、それは暖かく、とても不思議な気持ちに包まれた。

もう一度その本と向き合い、包み込むようにその胸に押し当て、そっと瞳を閉じる。

やがて机の上のランタンに火を灯し、いつの間にか差し込む朝日にも気が付かぬまま、ただただ読み耽るのだった。

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デシリオンです。

首長就任後、初めて行った仕事が市政ストーンの中身の確認でした。

しばらく大和スカラブレイは首長が空席だった為、一体いつから入っていたのかはわかりませんが沢山の品々が寄付されておりました。

まずここで、市政ストーンへ寄付をくださった皆様方にお礼申し上げます。

しかし、このままでは市政ストーンが飽和状態になるのではと思い、簡単に整理する事にしました。

換金できるものはgpに換え市政金とし、現金化できないもの、後々使えそうなものはとりあえずバンクボックスで保管する。

中でも目を引いたのが、８徳にまつわる本でした。

個人的にはＥＭイベント等で興味を持っていた内容でしたので、とても嬉しく拝読させていただきました。
この物語はおそらく公式のものと思われますが、ＵＯは２０年以上の長い歴史があり、それゆえに過去の情報を手に入れる事の困難さ、またこれまでこのゲームを支えて下さった方々の記録が、時代の波と共に次々と消滅しているのが現状です。

我々が今後語るのは無論未来の話ですが、過去を知る事もまた重要であると思うのです。

読了後、このまま個人で所持しておくのは忍びないと思い、ツイッターで呟いたのち、王室広報担当官殿へもご相談させて頂きました。

どうも大和では首長に就任されると一律配布される教科書らしく、改めて前任及び現職首長様方の想いを感じると共に、広く評議会やライブイベントに興味をお持ちの皆様に見て頂ければと、これを機に公開させていただく事と致しました。

なお、原本は任期中当方で保管しますが、退任後に市政ストーンへ返却します。

また、今回コピーを作成しましたので、一部は桜の「ブリタニア・アセニウム」へ。